歴史
そもそも「西暦」とはなんなんでしょう?
イエス・キリストが生まれた年の次の年が1年。
ここから始まる呼び方を、西紀と呼ぶらしい。
日本語や英語圏では、ラテン語のA.D.又はADが使われる。 A.D.又ADとはアンノドミニ (Anno Domini) の略である。アンノドミニとは、キリスト教で「イエス・キリスト」が君臨する時代と言う意味
これに対する言葉でB.C.がありますが、これは「Before Christ」、「キリスト以前」の略これは意外と新しく使用開始はなんと17~8世紀のこと
ところが、この「西暦」が作られたのは西暦532年だった
西紀元年に「今日から西紀がはじまるよー」という告知はなく、
532年頃、「キリストが生まれたのが532年くらい前だから、これからそれを西紀元年にするよ」
と、発表されたみたいな感じのようですつまり「西暦元年」は後から作られたものでした。それまでは現在の「西暦」のように統一した年号の数え方は無かったのです。
それまでは、日本の元号のように、何皇帝の何年というような呼び方をしていました
従って西暦1年1月1日という日を誰も体験したことがなかった
提案者はディオニュシウス・エクシグウス(西暦550年頃没した、神学者・年代学者) だといわれています当時ローマではキリスト教の迫害者として有名なローマ皇帝ディオクレティアヌス(在位284~305)の即位紀元を使用していたのが、キリスト教徒にとって不都合なものだったから
新紀元が使用されるようになったのは10世紀から、しかもヨーロッパの一部で
・実際はキリストが生まれたのは4年前だった!?
新約聖書の文章からイエスの生まれを計算。しかし、現在ではその計算は間違いであるという見方が一般的となっています
今では、キリストの誕生を紀元前4年頃としているようで、合いませんこれも諸説あるようで、結論は出ていません
・12月25日もキリストの誕生日じゃない可能性が高い
12月25日の誕生についても、イエスの生まれた日が正確にわからない為、本来、冬至祭であった12月25日をイエス・キリストの誕生日として祝うようになったのではないかと言われています
現在までイエス・キリストの正確な生年月日はわかっておりません。イエス・キリストに関する新たな資料でも見つからない限り永遠に謎のままなのかも・・・
一般に普及したのは18世紀!
西暦は、まず教会で用いられ、それがヨーロッパの一般人に定着するのはそれから数世紀経ってから
一般に使われるようになったのは、一説では15世紀頃と言われているようですが、実質的に普及したのは、18世紀からのようです
王政が衰退し、産業革命が起こった頃のこと、それにあわせて経済も近代化、ヨーロッパの覇権も本格的に世界に広がっていくのと時を同じくしている様子
「西暦0年」というのは存在するのでしょうか?
紀元前1年は西暦元年の前年であり、西暦0年は存在しない
当時は、1よりひとつ小さい0という概念が、まだありませんでした
ゼロの発見後も「ゼロってのは存在しないんだろ?存在しないものを存在するっておかしくないか?」って議論がヨーロッパでは何百年も続いた「ゼロ」の概念はインドで発見されました。ただ、いつ誰がというのは分かっていません。大体西暦600年代には使われていたようです。
・ただ天文学では使われているようです
天文学に於いては西暦1年の前は西暦0年、その前は紀元前1年となっています
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