歴史
キングダム(春秋戦国時代 中国)
時は紀元前——。
いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!
人気テレビ番組アメトーーク!でも紹介された今話題の人気作
もう何周も読んでます。
最初のうちは隊を率いるでもなく、信個人の戦いが続きますが、話が進むにつれ、戦場にて隊を率いる将軍の存在、信が目指す大将軍への道、敵軍勢を倒すための軍師としての智略、王宮での権力争いなど多方面での楽しみが増していきます。
なにより一騎打ちはそれ自体が戦の結果に直結する場合が多く、ドキドキワクワクです。当然1巻から面白いです。
今連載されている漫画の中では断トツに面白い!!!
壮大なストーリーで魅力的な登場人物も多く登場します。アメトーークでも言われていましたが、まずは1巻を手にしてみてください!
ジャンプ系のバトル漫画や王道好きの人ならばハマる可能性は高いです。
蒼天航路(三国志時代 中国)
“乱世の姦雄”と呼ばれ、中国史上に巨大な悪名を残した英雄・曹操孟徳。だがその破格な生き様は、天に愛された者のみが持つ輝きに満ちている。この物語は、その輝きによって照らし出される新たな「三国志」である。
三国志を語る作品は多いが、曹操を主人公に三国志の新たな面白さを発見させてくれる作品
三国志が好きな人も読んだことない人にもオススメの作品
演戯系の吉川栄治の三国志や、それを原作にした横山光輝のマンガから三国志の世界に入った人には、かなりショッキングである。★曹操はにっくき悪役★のはずであった。
でも本書では底なしにかっこいい、180度世界がひっくり返る。初めてモーニングで読んだとき釘付けになった。
心の中ではトラウマ的に否定しているのに、曹操の爽快さに、脳みその髄が洗われるような思いで、それこそ毎号、このためだけにモーニングを立ち読みをしてしまった。今では曹操が私の一番です。こっち系は三好徹の興亡三国志かな。
世に謳われる曹操の『悪人』としてのイメージだけでなく、物事には色々な側面や見方があることを理解できる。戦(いくさ)とは?支配とは?曹操の幼少期〜没までの行き方を通して、劉備、孫権陣営なども掘り下げて行くため歴史書や教科書では学べないことが多く描写されている。人によってはこの本から行き方の指針、活力を得られるといってもいい。
この物語の登場人物は生きている。三国志としてではなく蒼天航路という新たなジャンルであり真実の物語と信じたい。中学〜高校生くらいで読みたかった作品。
ヴィンランド・サガ(中世ヨーロッパ)
『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩
本当の戦士の物語。
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。
その中にあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。
トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!
海賊モノな感じですが、それは正しくはないです。
主人公一人の人生にフォーカスして、彼を取り巻く情勢を丁寧に描いている漫画です。
ネットで調べればすぐに分かることですが、主人公トルフィンは実在の人物である「ソルフィン・ソルザルソン」をモデルにしています。
かの人物がどういう人なのか、ヨーロッパの歴史に詳しい人ならすでに知っていることでしょう。この漫画の凄いところは、先の展開を知っていても楽しめる所です。
結末は既に分かっている。
それでもやはり、先が気になる。
そんな大河ドラマな雰囲気の漫画です。
大変面白く読めます。
娯楽性もありますが、深く考えさせられる箇所もあります。
私がこの巻で印象的だったセリフは、「カネの奴隷がムチ持ってカネで買った奴隷に主人ズラしてやがんの 自覚がないだけなのさ 人間はみんな何かの奴隷だ」という箇所でした。
ヴィンランド=北アメリカの存在が暗示され、物語の最終的着地点が予想できます。
ヴィンランドに至る過程がどうなるか、楽しみでなりません。
ヒストリエ(古代ヨーロッパ)
『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から暖めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作だ。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネ スは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだった!
名作、寄生獣の登場人物たちの風貌と若干似ているところがイイですね。読んだ最初から親しみが持てます。
今みたいに人権なんて言葉がなかった昔のお話しだから、普通にグロい残酷描写が出てきちゃいますね。登場人物の名前は、大王とか大哲学者とかのレベル以外は試験に出ないような知らない人ばっかり。
日本の戦国時代や幕末のドラマみたいに、最初からそれぞれのキャラが大体分かっている場合とは違って
誰が誰と、どのような絡み方をしていくのか?この後どう展開していくのか?サッパリ予測が出来ないところが新鮮で、ワクワクします!主人公の少年は、中々の駆け引き上手。ちょっと小生意気なところも器の大きさを感じます。これは先が楽しみですね。
歴史物で一見、地味な話に見えますが、
読み始めると、よく練られたストーリーに引き込まれます。キャラも個性があって、リアリティが素晴らしい。
ちょっと残酷でエグイ描写が多いので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
チェーザレ 破壊の創造者(中世ヨーロッパ)
新説チェーザレ・ボルジア伝
本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し惣領冬美が描く、華麗なるルネッサンス絵巻。歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジアの真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。
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