歴史
■原爆ドーム/日本(広島)
1996年に世界遺産となった原爆ドームの前身は、特産物の展示などを行なう「広島県産業奨励館」でした。世界に対し核兵器の廃絶を訴え、恒久平和の実現にむけて発信する広島市民と日本国民の平和への願いの象徴となっています。
■アウシュビッツ強制収容所/ポーランド
ドイツが第二次世界大戦中に人種差別的な抑圧政策により、最大級の惨劇が生まれたとされる強制収容所。アウシュヴィッツ第一強制収容所はポーランド南部オシフィエンチム市(ドイツ語名アウシュヴィッツ)に、アウシュヴィッツ第二強制収容所は隣接するブジェジンカ村(ドイツ語名ビルケナウ)につくられた。ユネスコは二度と同じような過ちが起こらないようにとの願いを込めて、1979年「負の世界遺産」に認定した。
アウシュヴィッツ強制収容所(Auschwitz concentration camp) 死の工場
ユダヤ人や反ナチスの活動家達、約150万人が5年間、このアウシュビッツで死んでいった。毎日10時間もの強制労働に就かされ、ろくに食事を与えられずに餓死するか、劣悪な衛生環境の元で伝染病にかかって死ぬか、さもなければガス室に送られて殺された。
■ソロヴェツキー諸島の建造物群/ロシア
ロシア北西部のこの寒冷な諸島には、かつて厳しい刑務所があった。15世紀以降、社会的地位の高い政治犯は修道院に収容されるようになった。受刑者は塔や地下要塞に拘束されたが、ソロヴェツキー修道院はまさにそういった場所であった。この修道院の巨大な岩の壁は、スウェーデンやデンマーク、強大なイギリス艦隊でさえも、歯が立たなかった。
■モスタル旧市街の古い橋の地区/ボスニア・ヘルツェゴビナ
モスタル旧市街はボスニア内戦による被害が最も大きかった場所の一つ。民族・宗教対立により、スタリ橋は完全に破壊された。 文化財破壊の悲劇の象徴といえる。 しかしカラジョズベイモスクをはじめ、 街の歴史文化財の現状を伝える情報は少なく、 さらに文化財盗難なども深刻。
モスタルの戦争ツアー|ON THE ROAD ~世界中の人に会いに行く旅~
■バーミヤン古代遺跡群/アフガニスタン
アフガニスタン北東部に位置するバーミヤン渓谷には、1~9世紀の建造とみられる仏教石窟が1000以上存在している。
イスラーム教徒の支配下に入ると仏像の顔が破壊され、1979年のアフガニスタン紛争の際には壁画が盗難されるなどして遺跡は荒れた。 2001年には、タリバン政権によって石仏が爆破された。
2003年に危機にさらされている世界遺産としてユネスコに登録された。
■ビキニ環礁の核実験場跡/マーシャル
ここでは、核実験が行われれました。アメリカが23回行ったことで、ビキニ環礁の核実験場跡は負の世界遺産として登録しているのです。
臨界実験ではなく、地上または大気圏での核実験が行われたので、死の灰があたりに撒き散らされました。この灰をあびて多くの人が後遺症に苦しんだり、亡くなったりしたわけです。
28種類の珊瑚が絶滅しましたし、島民も未だに生まれた地へ帰れないという現状があることは忘れてはいけません。
■ロベン島/南アフリカ
南アフリカ初の世界遺産が「ロベン島」で、1991年に登録されました。ここは、アパルトヘイト(有色人種隔離政策)に抵抗した黒人を収容した島として有名です。ネルソン・マンデラ前大統領も18年間この島で獄中生活を送りました。
現在ロベン島は、博物館になっています。島内には、聖堂、灯台などが残っており、元囚人や元看守が案内役を務めています。
▼外部リンク 出典元