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渋谷に子供限定のロープウェイがあったなんてビックリ!!

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歴史

◆渋谷ロープウェイ

ロープウェイと言えば観光地、それも山や渓谷にかかっているもんだと相場は決まっているのに、よりによって渋谷のど真ん中にぶらさがっていたというのか

ケーブルカーは、現在の渋谷駅前スクランブル交差点を見下ろす構図で撮られている。このケーブルカーは、東横百貨店(現在の東急百貨店東横店東館)にかかっていたケーブルカーで、1951年から53年に存在

ケーブルカーというより、空中ゴンドラといったほうが正確かもしれません

◆渋谷の空の遊覧 ひばり号

眼下に広がるのは戦後間もない渋谷の街、右側が109・センター街である。しかし、何のためにこんなものがあったのか・・・

空中ケーブルカー「ひばり号」は1951年(昭和26年)8月25日開業。東横百貨店(現、東急東横店東館)屋上と、その隣にあった玉電ビル(現在の西館)屋上とを結び、渋谷の空の遊覧 を楽しむことが出来た

玉電ビルの屋上に着いてもそちらで下りることは出来ずに、また東横百貨店に引き返してくるような運行形態になっていました。子供限定ということもあって、移動のために使うというよりはアトラクションのような存在

全長は75メートル、ゴンドラは一つのみ、しかもこのゴンドラには子供限定で、ていいんは12名

◆映画にも

昭和27年の映画「東京のえくぼ」(松林宗恵監督)の中で上原謙と丹阿弥谷津子さんが”ひばり号”に乗るシーンが出てきたそうです

◆廃止となる

残念ながらその後、前から決まっていたビル建設工事により、わずか2年後の昭和28年にはロープウェイは廃止となってしまった

1953年(昭和28年)、玉電ビルの大増築工事に伴い、「ひばり号」は惜しまれつつ廃止

昭和28年、東急東横店西館の建設と共に姿を消したこのロープウェイ、その存在はまるで初めからなかったかのように全く記録として残っていない。当の東急電鉄にすら資料がないという

戦後のほんのひと時しか運行されなかったひばり号は、メディア上にもほとんど写真が残っていないそうで、まさに幻のロープウェイと言えるもの

渋谷では幻のケーブルカーとして良く知られていて、区が発行している「渋谷の記憶」という冊子の表紙にもなっています。メルヘンちっくなケーブルカー

渋谷をロープウェイから見渡せるとは今では信じられないような記帳な体験。ぜひ一度、このようなロープウェイに乗ってみたいもの

◆現在の渋谷

いまや東京主要5区の中でもっとも賃料相場が高く、空室率は比較的低い水準で推移する渋谷区。ファッションと流行の街だけでなく、今やビジネス街としても注目の的

▼外部リンク 出典元

渋谷に子供限定のロープウェイがあったなんてビックリ!!



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