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歴史上実在した残酷な処刑方法集

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歴史

抽腸

春秋時代から長らく続いていた中国の処刑法。

“抽”は、ひっぱって取り出すこと。“腸”は内臓の、大腸・小腸の腸。
つまり平たく言うと、「腸の引きずり出し」。

切腹や腹割りなど、対象の身体を切り開いて内臓を取り出す方法ではなく、
肛門に鉤針を差し入れて直腸壁をひっかけ、鉤針を引くことで内臓を取り出す処刑方法。

鉤針を引く動力は、人力や、吊り下げた石の重みや、走らせた馬などの力などさまざま。
ショック状態に陥らなければ対象は短時間生きているし、自分の内蔵が引き出される様子も目撃できるため、
見せしめとしての効果が高い処刑方法。

ファラリスの雄牛

ファラリスの雄牛 The Bull of Perillus,The Brazen Bull 「ペリラオスの吼える雄牛」とも。

最も残酷な処刑方法、として名高いが、為政者単位で一世代しか採用されていなかった上に
余興の死なので、処刑方法として安定しているとは言えない。

ファラリス王が考案させた処刑装置で、
“銅製の雄牛の内部に対象を閉じ込め、そのまま外から火で炙ることによって内部の熱を上昇させると、
雄牛に仕込まれた金管によって増幅されて聞こえてくる対象の断末魔が、牛の声に似ていてとても楽しい”
という装置。

添付はテレビで紹介されたファラリスの雄牛の紹介動画。
全て…

鋸挽き

洋の東西を問わず、大きな木材を切りだすための鋸は、
無駄なコストもかからず、かつ、適度に苦痛を与えながらも、処刑を完遂させやすい便利道具として重宝されてきました。

日本の刑罰としては、森鴎外の『山椒大夫』で妙に有名。

首を横に挽き切るパターンが主流ですが、
裸にして足を開いた逆さ吊りにして、股から縦に鋸でひき殺す方法、
仰向けに固定して腹部分を横に挽く方法など、バリエーションも豊富。

股から縦に挽く場合は即死できる臓器損傷がないために、半分くらいまで挽き割られるまで意識があるなど、
特に残酷なパターンとされているようです。

はりつけ。磔刑、十字架刑とも。

日本の場合は、対象や罪状の内容・時代によって、使われる磔台も、T字架、キ字架などいろいろな種類があるが、
“対象を木製の板や柱などに固定し、そのまま地面と垂直に立てて執行する” という部分。

不自然な姿勢で固定されることでの呼吸困難死の他に、身体欠損させての衰弱死、
一通り見せしめとしての効果を終え次第、槍や杭などで殺害、など、いろいろなパターンがある。

はりつけ。磔刑、十字架刑とも。

日本の場合は、対象や罪状の内容・時代によって、使われる磔台も、T字架、キ字架などいろいろな種類があるが、
“対象を木製の板や柱などに固定し、そのまま地面と垂直に立てて執行する” という部分。

不自然な姿勢で固定されることでの呼吸困難死の他に、身体欠損させての衰弱死、
一通り見せしめとしての効果を終え次第、槍や杭などで殺害、など、いろいろなパターンがある。

毒殺

薬殺とも。

なんとなく綺麗なイメージの付きまとう毒殺。
が、処刑方法として安定したのは近年で、
薬物の精製も甘く、経口接種か、傷口からの吸収しか手段のなかった前近代では
毒殺は、嘔吐や中毒状態での無駄な時間ロスが起こる、コスパの悪い処刑方法だった。

それでも、“血が出ない”“自刃に比べれば、筋力の弱い女子供でも自力で死ぬことがたやすい”などの理由で、
高い階級から出た罪人が出た場合の処刑方法として
安定した需要のある処刑法。

石打ち

下半身や足を埋めるなどして、動けないようにした対象に石(礫)を投げつけていって、
損傷によって少しづつ殺していく処刑方法。

即死を引き起こすような大きさの石を投げつけるような
そういう空気を読まない行為は酷刑の意義が薄れるために禁止だが、
死に至るほどの礫を少数人で投げつけることも難しい。
そのため、原則的に、集団処刑、公開処刑の色を帯びる。

集団処刑は道徳を共有する集団で無いと成り立たないため、
石打ちもやはり、宗教的・倫理的犯罪者に対して行われることが多かった。

火刑

火罪、火焙り、焚刑など。
火を利用して、対象を直接焼く方式。

火に呪術的な浄化の意味合いを求めたり、
儒教を筆頭に死体損壊そのものが罰になる意味合いがあったり、
見た目が派手で、事後の様子が劇的で、デモンストレーションとしてうってつけ、などのさまざまな理由から
古今を問わず、東西で広く用いられてきた処刑方法。

ゾウ踏み

アフリカ大陸~南東アジア圏で数千年間行われていた処刑方法。
よく訓練された象を使って、プチッと踏み殺したり、
直接静止に関わらない部分から順に、じわじわ踏み殺したり、象の力で対象をちぎり殺したりする。

戦闘用の象が飼育される地域で、軍事関連の処刑でよく使われていたが
コストパフォーマンスの良さにも関わらず、見世物としての要素が高いため
公開処刑などの、出し物的にも執行されていた。

釜茹

地獄草子の血の池地獄のイメージで風呂釜のような大きなものを想像しがちだが、
実際は金タライ程度の大きさで、上半身が良く観察できる大きさの釜で煮ることが多い。
中国では、烹煮、鑊烹、湯鑊など。

水、または油、または空炊きの釜の中に対象を座らせるように入れて、
上から棒で押さえるなどして、ゆで殺す処刑方法。
手間・道具がかかりコストパフォーマンスが非常に悪いので、催し物色が濃い。

日本では、石川五右衛門の釜ゆで(油)や、前田利家の一向宗衆徒虐殺などが有名だが、
大河ドラマ『利家とまつ』ではさらっと無かったことにされていた。

下手人

ジャンルとしては、シンプルな、刃物による斬首。
江戸時代に、庶民を対象としていた6種類の死罪の中で
一番刑が軽いタイプの死罪。

読みは「げしゅにん」「げしにん」。
転じて、現在では犯罪被疑者の類義語になっているので、
特に残酷ではないけど、面白いので収録しといた。

切り刻み

ジャンルとしての、広義の「切り刻み」。
「Slow Slicing」、「The lingering death」と表現されるもの全般。

「凌遅刑」のように、刑として、名称が周知固定されるまでに手順や方法が確立された切り刻み刑以外にも、
“即死しないようにちょっとづつ切り取って殺す”という方法は、場所も取らず、コストパフォーマンスも高い。

「切り刻み」刑の処刑法は復讐・見せしめの手段としては最適の酷刑のため
世界中で同時多発的に発生して、古今東西広く執り行われてきた。

車裂 (※八つ裂きの方)

八つ裂き、車折、五馬分屍、轘、牛裂きなど
使用動力や方法、時代によって少しづつ名称が異なり、バリエーションに富む。

古代~前近代に東西で広く行われていた処刑方法で、
生きたままの対象の二~四肢(場合によっては頭も)にそれぞれ縄をかけて
その縄を牛・馬・馬車などの動力源に結びつけ、別々の進行方向に力を加えることで
対象を裂き千切ることで死に至らしめる方法。

複数の動力源とそれを制御する人員、広大なスペースの確保が必要で
執行後も散らかり具合も最大の、非常に大がかりな酷刑。

車裂 (※西洋の方)

東洋の車裂と区別するために、「車輪刑」とも表記する。

前キリスト教世界の竜信仰・蛇信仰の名残。
“円形の車輪の聖性”に拠る形で、車輪に対象をくくりつけ、衝突させたり走らせたりして
身体損傷を蓄積することによって殺害する処刑方法。

リングやサークルに聖性を感じる西洋世界だからこそジャンルとして成立している処刑法なので、
東洋人にとっては、何度説明されてもいまひとつピンとこない。

タイヤネックレス

拷問と処刑の間で、私刑であるので、正確には処刑方法とはいえない。
とはいえ、ネットでは話題のスタイルなので念のために紹介。

1980年代以降に南アフリカ共和国で確認されている私刑方法。
被害者に、自動車のゴムタイヤをネックレスのように首にかけさせて、ガソリンをかけ、着火するという火刑の一種。 
20分程度で絶命できることもあるし、できないこともある。

「タイヤネックレス」「Necklacing」で画像検索すると、大変良くないものが見られる、
“検索してはいけない”言葉。

溺死刑

物理的にはタライ一杯の水があれば人間は溺死するが、
西洋の溺死刑はみせしめとしての効果や確実性よりも、水の神聖さに拠って浄化することを期待する処刑なので、
袋に包んだ罪人を流れる水(河川)に放り込む手段が選ばれる。

日本の場合は私刑として、「簀巻き」と称して筵に巻いて水に投下するケースが多い。
中国語では「沈河」。

運動・視界を遮られての溺死は、主観的な恐怖感・絶望感は相当であっても
見た目が派手ではないためか、広く古くから行われてきたのに、あまり話題にならないかわいそうな処刑方法。

毒蛇にかませる

古今東西の記録に散見する歴史ある処刑方法。
東洋では殷の紂王が、毒蛇やサソリを入れた穴に罪人を突き落としたりしている。

が、毒蛇を確保しておかなければならないし、確実性も薄いので、処刑方法としての出来としてはあまり良くない。
“毒蛇のいる穴や洞窟に突き落とし閉じ込める”系では、死ぬところがリアルタイムで見られないという点で、
当事者に与える恐怖は大きいとしても、抑止力としての処刑としてはどうかと思う。

獄門

時代劇などで、「打ち首獄門」というセリフを耳にするので、
打ち首と獄門が別々の刑罰っぽく聞こえるが、
打ち首は、斬首部分だけ。
獄門は、「打ち首にした後で、死体は試し斬りに使用して、そのうえで切り取った首を台に載せて3日間晒す、晒し首とする」
という部分までのことで、獄門にはデフォルトで打ち首が含まれる。

死者の体を辱めることは儒教的には非常に問題のある行為なので、かなり宗教色の濃い刑罰。

生き埋め

中国語では「坑(こう/あなうめ)」。
“焚書坑儒(書を焼いて儒学者を生き埋める)”、の「坑」です。

自分で穴を掘らせて、入ってもらって、埋めるだけ。簡単。
死体の始末も必要ないので、大量に・殺害確認が対して重要でない相手を・すぐに処刑する 場合によく用いられ、
古代は戦争捕虜などの始末に使われていた。
近代ではイスラム圏に、私刑として残っていたりする。

白起や項羽の行った生き埋めでの大量処刑が有名。

▼外部リンク 出典元

歴史上実在した残酷な処刑方法集



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