歴史
◆スペンサー銃
NHK大河ドラマ「八重の桜」綾瀬はるかさん演じる新島(山本)八重が、幕末の戊辰戦争では
女性でありながら男装し、西軍との戦いで渡り合った当時では最新式のライフル。「八重の桜」第1話で八重が使っていた銃がスペンサー銃です。
◆スペンサー銃の歴史
設計は、1860年にクリストファー・スペンサーによって完成。最初にアメリカ海軍、次にアメリカ陸軍によって採用され、南北戦争の間、使用された「八重の桜」冒頭で南北戦争の様子が描かれていたのはこのためですね。
南北戦争後、アメリカで余剰となったスペンサー銃、スペンサー騎兵銃が、幕末の日本に輸入された
幕府歩兵隊(後の大鳥圭介配下含む)と主に佐賀藩が購入して装備し、戊辰戦争で使用したが、高価なこともあって、他の輸入銃に比べて、その数は多くはない。だいたい当時の価格だと以下のような感じだそうで。
スペンサー銃 約 28両2分
ゲベール銃 約 4両
ミニエー銃 約 18両1両が現代の10万円(※)と考えると、スペンサー銃を手に入れるのは相当大変なことだと思います。
※江戸時代を通じて価値が変動しているので、10万円以上と考える場合もあるようです。
平成24年1月1日 福島民報新聞掲載。
右手に銃を携えている八重。
◆実物を見るなら
山本八重を演じる綾瀬はるかが撮影で使用したスペンサー銃のレプリカや、会津藩製の火縄銃・ゲベール銃・スペンサー銃などが展示されています。
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