歴史
りつりょうこっか【律令国家】
律令(りつりょう)にもとづく中央集権(しゅうけん)国家。「律」とは今日でいうところの刑法
「令」とは行政組織や役人の勤務規定、人民の租税や労働について
書かれています
制定までの動き
かつて隆盛を誇った隋が唐に破れる。
今日で例えるなら、アメリカが戦争で負けて別の国になる、という感じです。
隋はそのくらい日本にとって影響力が大きかったわけです。
唐は成立後高句麗を攻め始めます。
もしかしたら朝鮮半島を超えて、倭(当時の日本)まで攻めてくるのでは、という不安が倭国に広がります
蘇我氏はこの時、最も権力があったがその横暴ぶりから周りの反感を買い、645年 一乙の変で滅ぼされる。
初の海外での戦争は惨敗
この敗北により、倭は国力の充実を目指します
正統後継者の大友皇子VS前の天皇の弟の大海人皇子
勝ったのは大海人皇子でした。この戦いにより、大海人皇子が天皇となった。
この勝利により、大海人皇子にはおおきな権力が集まった。
大宝律令の中身
笞…ムチでたたく
杖…杖でたたく
徒…労働させる
流…島流し
死…死刑
※画像は佐渡島
「令」は
1、中央組織
2、地方組織
3、人民の管理
の3つの内容について書かれています
中央組織
[八省(はっしょう)]太政官の下には八省(はっしょう)を置く。
すなわち左弁官(さべんかん)の担当する
中務省(なかつかさしょう)・・・詔書の作成など
式部省(しきぶしょう)・・・文官人事など
治部省(じぶしょう)・・・仏事・外交など
民部省(みんぶしょう)・・・民政・徴税など右弁官(うべんかん)が担当する
大蔵省(おおくらしょう)・・・財政・貨幣など
刑部省(ぎょうぶしょう)・・・裁判・刑罰など
宮内省(くないしょう)・・・宮中業務
兵部省(ひょうぶしょう)・・・郡司、武官人事など
である。
主要地方組織
大宰府……西海道の行政,外交窓口,国防の要地,「遠の朝廷」とよばれる
摂津職……難波津の管理
左京職・右京職……東西の市司はこの下にある
大宰府は筑前
摂津職は難波
右左京職は都におかれました摂津職が置かれた難波は海路、陸路の要衝でした
人民と税
人民の身分良民……貴族・一般の人々(公民)
賤民……五色の賤(陵戸・官戸・公奴婢・家人・私奴婢)
※前3者は官有,後2者は私有の賤民。
税制律令国家におけるおもな税
租・・・収穫の約3%の稲を納める。地元でたくわえ、飢饉の救済用にあてた。
調・・・絹・布・糸・綿・海産物などその地方の特産物を納める。
庸・・・労働の義務。実際には労働するかわりに一定量の布地を朝廷に納める。
雑徭・・・60日を限度に地方で労働に従う義務。兵役
・衛士(えし)・・・都の警備
・防人・・・・・・・・北九州の海辺を守る
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