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5分でわかる!英語の歴史

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歴史

449~11世紀 古英語

英語とは、5世紀ドイツの方言

※画像はイメージです

大ブリテン島(イギリス本土)には、紀元前からケルト人が住みケルト語を話していました。ところが、4世紀末から始まったゲルマン人の大移動の最中、アングロ、サクソン、ジュート人が大ブリテン島へと侵入し、ケルト人をアイルランドや大ブリテン島の北部へと追いやり、支配権を握るようになりました。

今のドイツ北部あたりから移住したゲルマン系の人々が話した言葉が、英語(の原型) = Old English(古英語)。だから英語はゲルマン語族に属する。当時の英単語は、今のドイツ語に似ています。

古英語の文法は現代英語と比べるとはるかに複雑で、名詞の性も存在し、格変化もありました。古英語はドイツ語に非常に近かったと考えられます。現代英語では定冠詞はtheの一種類のみですが、古英語では18種類もありました。ちなみに現代ドイツ語には16種類の定冠詞が存在します。

古英語の例

sēo sunne:the sun 太陽

se mōna:the moon 月

The Lord’s Prayer (Fæder ure) in Anglo Saxon (Old English)

9,10世紀 北欧バイキングが現デンマークなどからたびたび来襲

8世紀後半からスカンジナビア半島に住むゲルマン系のデーン人が新たに侵入してきます。

11世紀前半にはこのデーン人がイングランドを支配するに至り、イングランドの王となったため、デーン人が話していた言語、古期ノルド語(ノルウィー語、スウェーデン語、デンマーク語などの起源になった言語)の影響を英語は受けており、多くの日常語がノルド語から借用されました( get, take, want, call, seem, same, sky, husband, seatなど)。また文法の簡素化もこの頃から始まりました。

他には12進法なども輸入された

12世紀~15世紀半ば 中英語

1066年

英語の歴史における大事件、ノルマン人の王ウィリアムズによるイングランド征服(ノルマン・クエスト)が起こり、言語環境が一変します。

Duke of Normandyだった(=フランス国王に服従)William I が、英国王位継承権(親戚だった)を主張し、ヨーロッパ中から大軍を集めて1066年侵攻、勝利。イングランドは別の侵攻に対処中で手薄だった。
イギリスは以後150年間ノルマン人の支配に入る

13世紀初めイングランドでは、文学・宮廷ではフランス語、教会・法律文書ではラテン語
英語は平民の話し言葉、で書き言葉としては使われなくなった。

言語の3重構造が生まれる

肉を食べる上流階級はノルマン・フランス語のboef (=beef 牛肉)を使い、庶民はox(雄牛)やcow(雌牛)を使う。beef はフランス語を起源とし、cow はゲルマン語を起源としているのです。日本語なら牛に肉をつけて、牛肉となっているところが、英語では別々の単語になっている理由がここにあります。英語が世界でも有数の語彙数をもっていることに、ノルマン・クエストが大きく関係しています。

Middle Englishの例

1204年

フランスとの戦いに敗北したジョン王はフランスの領土をほとんど失います

ノルマンディー(フランス北西部の地方)の土地を明け渡したことをきっかけに、ノルマン人の貴族たちはイギリス人としての自覚を持つようになります。

1348年~1350年 黒死病(ペスト)でイングランド人口半減

黒死病(ペスト)でイングランド人口半減。支配層(教育者)も多数亡くなり、英語しか知らない教員が教育を担う

1337年~1453年 百年戦争

フランスと対立、Englishを(支配階級も)使う機運高まる

敵国の言葉であるフランス語は権威を喪失し、公用語としての地位を失います。

一方、英語は1483年にエドワード4世が議会での法案を初めて英語で起案するなど、その地位が向上しました。

この間ラテン語、フランス語の語彙が英語に流入

▼外部リンク 出典元

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