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ネイティブインディアン 【カナダ先住民族】HAIDA(ハイダ)

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歴史

▼ファーストネーションズとは

カナダ先住民族をカナダでは尊敬の意をこめて「ファーストネイションズ」と呼びます。また、カナディアン・インディアン、ネイティブカナディアンと呼ぶのも、広く浸透してる敬称なので大丈夫です。そしてカナダ全土に広がるファーストネイションズの中でも特に面白い芸術文化を育んだのが北西海岸インディアン達です。

▼北西沿岸ネイティブ分布図

太平洋北西沿岸の先住民

クイーンシャーロット諸島のハイダ族はその表現力において、洗練されたデザインと精巧な彫刻技術を最も高めたといわれている。彼らの残したトーテムポール、アージライト製のレプリカ、木の彫り物を見るとそれが伺い知れる。
ハイダアーティストの洗練されたそのデザインスタイルは伝統的なノースコーストウェストのデザインを代表するといってもいいであろう。ハイダ族デザインの共通の特徴は調和・統一性・対象性を備えていることである。そして美しく流れるような線に目立つ色と100以上の生き物からなる紋章制度に基づく表現のされ方がされている。
動物の描き方の中で頭はたいてい全体の体の3分の1から半分の大きさである。そして正面を向いており腕を曲げたうずくまるようにしゃがんだ格好になっている。人間の頭にはたいてい“ポトラッチリング”と呼ばれる縦に積み重ねられた大きな帽子が被られている。口は開いていて歯並びをみせている。また大きなな舌をのぞかしている場合もある。
そして彩色は伝統的な3色(赤・黒・緑)が使われている。

▼ハイダ族

北アメリカ北西海岸インディアンの一部族であるハイダ族(ハイダ語で「人」の意味)は、カナダ北西部のクィーン・シャーロット諸島とアメリカ合衆国アラスカ州の南東部に住み、主に漁労を生業とするインディアンである。ハイダ族の名前は、青森県の三内丸山遺跡に存在したといわれる巨木文化との関係で種々報道されたこともあり、ご存知の方も多いと思う。ハイダ族は、かつては、一万人近い人口を誇っていたが、19世紀以来の白人との接触に起因する伝染病などにより人口が激減し、クィーン・シャーロット諸島の方々に点在した村は見捨てられ、現在では、クィーン・シャーロット諸島に二つ、アラスカ州に一つの集落が残されるのみとなってしまった。

150の島々からなるクィーンシャーロット諸島に住みハイダ語族に属する唯一の部族 「ハイダ族」は、ノースウェストコーストインディアンを代表する部族です。ハイダの力強い芸術作品はおそらく最もよく知られた古典的なノースウェストコーストの文化スタイルでしょう。設計は大胆で、小型のアーギライトの彫刻でさえ重厚間に満ち溢れています。頭の大きさが身体と同じくらい大きく表現されて、バランスと対称の取れたスタイルはハイダ芸術の強い特徴です。伝統的なペイントは主に黒と赤が使用されて描かれています。そしてハイダには多くの伝説の物語が残されており、トーテムポールをはじめアーギライトの彫刻やジュエリーなどに表現されて、多くの作品が生み出されています。

▼トーテムポールの意味

トーテムポールにも全て意味がある

Frog(カエル)
Thunderbird(ネイティヴインディアンの伝説や神話に出てくる神鳥)
Whale(クジラ)
Seal(アザラシ)
Bear mother(母熊)
Bear cub(子熊)

トーテムポールに彫られた像は、その一族(トーテムポールの所有者)の自然界のシンボルです。それは、動物であったり、植物であったり自然の現象であったりします。
日本でいう紋章のようなものです。トーテムポールは仏像のような偶像ではなく、崇拝の対象物ではない。家系(祖先)に関する伝承や事件、戦い、めでたい事などを動物や人の形に象徴的に刻み込んだ家系の歴史といえる。また、特別な行事や死を記念して象徴的な形や紋章としてその中に刻み込まれる。
たいていは、トーテムポールの一番上の彫刻するものが、その一族を見分ける象徴であり、氏族の由来であり、紋章そのものであったりします。

ニンスティンツのトーテムポール(世界遺産)

ニンスティンツ(アンソニー島)。ハイダ族の言葉でスカン・グアイと呼ばれるこの島は世界遺産となっており、ニンスティンツと呼ばれる先住民集落跡には数多くのトーテムポールが存在する。

「ハイダ」とは「人々」を意味する。 クィーンシャーロット島は、、人が近づく事のできない海に守られた小さな国の様である。その国で彼ら独自の文化や社会組織が生まれた。彼らの話す言語もかつてはアサバスカ語族やトリンギット語族とともにナ・デネ語族と同系統の言語と考えらていたが、現在ではハイダ語を孤立言語として扱うのが一般的となった。 トーテムポールには大きく分けて三種類の意味を持つ。お墓としての墓標、各家の前に立てる家紋、そして祭や記念として立てられるメモリアルポール。全てのトーテムポールには動物と人間が刻まれ、彼らはそれぞれの家系の始まりは動物が化身したものだと信じており、クマ、オオカミ、クジラ、サーモン、ハクトウワシ、カエルといった生き物は今日でもハイダ族の社会を構成する母体となっている。

▼シンボル

Sisiuti

Sisiutiとはインディアンで受け継がれている伝説の中に出てくる頭が二つある海蛇です。とても不思議な力があり、体をカヌーの形に変えられたので、戦士のカヌーにはこの海蛇の姿が描かれていました。伝説では、Sisiutiの目を覗き込んでしまうと石にされてしまうと言われています。しかし、Sisiutiを斬り付けてその血を得ると、不滅の戦士になれると言われています。

Killer Whale(シャチ)

シャチの象徴は美と力で、その力と大きさには畏敬の念を持たれています。シャチは旅人であり、守護者です。いくつかの部族は、シャチがカヌーを捕獲して、乗客をクジラに変える為に水面下に連れて行くと信じていました。シャチは仲間を終身連れ添う事から、ロマンスのシンボルとして人気があります。

Eagle(鷹)

名声と力の象徴です。素晴らしい力強さと優れたリーダーシップを表しています。鷲はトーテムポールやマスク、印刷物、そしてアクセサリーに頻繁に描かれています。神聖な鷲の綿毛は誰かを友人として迎え入れる儀式の時に使われました。

▼外部リンク 出典元

ネイティブインディアン 【カナダ先住民族】HAIDA(ハイダ)



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